中小企業診断士試験に独学で臨むのは危険がいっぱい

Q.中小企業診断士試験に、事情があって独学で受かるなら独学で挑戦したいのですが、合格はできるでしょうか? 

A.中小企業診断士試験の難易度の高さを思うと、独学はほとんどおすすめできません。誰かの助けを受けられる方法を探したほうが安全です。

中小企業診断士の勉強法を分類するとき、3種類に分けられます。「独学」ができないかと検討する人はわりと多いのだそうですが、独学で中小企業診断士にパスできるのか? 実態に迫りましょう。

独学のメリットとは? 
・お金があまりかからない
・好きな時間に、好きな場所で勉強できる
・自主性が高い独立独歩型タイプなら、誰にも邪魔されないという利点を活かせる

独学のデメリットとは? 
・全部、自力で調べないといけない
・その結果、勉強時間が大幅に延びたり、大幅に遅れたりするリスクがある
・また、「誤解したまま暗記していた」という困った事態にいつ陥っても不思議ではない
・サボる性質が強いタイプの場合は、脱落するリスクと隣り合わせ
・仲間ができないため、合格してから仕事上で不利になるリスクがある

中小企業診断士の独学は、こうして比較してみるとリスクのほうがどうしても気になってしまいます。もちろん、お金がかからないことや時間を好きなように使えることは絶大なメリットでしょう。しかし、リスクの多さ・深刻さのほうが断然大きいです。中小企業診断士ほど難易度が高い試験で独学することは、失敗のリスクを自ら増してしまうようなものでしょう。何らかの方法で、誰かに勉強をサポートしてもらう方法を選んだほうが安全だと結論せざるを得ないです! 

さて、独学の難しさについて……中小企業診断士特有の事情もあることは、どうしても書いておかないといけません。

一次試験間では多肢選択式の筆記試験ですから、独学でも何とか対処する余地はあります。しかし二次試験となると、そのようなことも言っていられなくなります。二次試験では論文形式or短答形式の試験および口述試験です。これらに独学だけで対処するのはどうでしょうか。ハードルは数段高くなってしまいます。
論文や口述問題では、評価してもらえる答えを導き出す能力を独力だけで会得するのは並大抵のことではありません。それに論文や口述については、ライバルである他の受験者の動向にも大きく左右されるのです。結局、「ひとりよがり~」になってしまうリスクがいっそう増えると思ってください。

中小企業診断士の合格は、過去問で決まってしまう?

Q.中小企業診断士の試験では過去問題集はどれくらい大切なんでしょうか? 

A.必需品です! 過去問を念入りに取り組んでおかないと合格はほぼ不可能でしょう。やり方にも一工夫ほしいところです。

中小企業診断士の受験勉強では、過去問題集の出番はこの上ないくらい多いです! もちろん「テキストあっての問題集」ですが、あえてこの場では「過去問を駆使してこそ、中小企業診断士の一発合格に接近できる」と断定しましょう。

なぜ中小企業診断士の受験において、そんなにも過去問は需要があるのか? それは以下の通りです。
・どの分野から、どの範囲から問題が頻出しているか確認できる
・どのような形式で、問題文が作成されているのか体得できる
・テキストやDVD等から学び取った知識を、最短時間で解答用紙に反映するすべを身につけることができる
・自分の得意不得意を探り出すチャンスとなる

以上の理由から、過去問は徹底的に研究するべきですし、受験勉強中に繰り返し取り組む必要があります。
実際にどれくらいやったらいいのか? これは微妙です。合格者の平均回数もはっきりしません。少なくとも数年分(たとえば5年分以上)を5回以上やることは大事でしょう。

もっとも、回数を書きにくいのは特殊な事情もあります。合格者はたいていの場合、過去問を頭からやるようなことばかりをしているわけではないのです。
過去問1年分を、1からやることも大事です。特に本試験の予行演習をしたいときは奏しなければ意味がありません。
しかし過去問は、「科目ごと」「設問ごと」に分けてやっていくという使い方も有効です。テキストのある部分を読んだあとただちに、過去問の該当する部分をやる……といった使い方も大事です。そのほうが、学んだことをすぐにチェックできるからです。

そのほか、以下のポイントも忘れないようにするべきでしょう。
・解説をよく読んで、深くて濃い理解につなげる
答え合わせをするときは、ただ「正しいか間違いか」だけを確かめるだけではいけません。理解を深めるという意味では、解説をよく読むことが重要です。一回読んだだけでは理解できなくても大丈夫です。テキストと過去問を何度も往復することと、同じところにあとで何回も戻ってくることで、理解は少しずつつながっていきます。

・答え合わせの際に、正解・不正解
弱点を探るという意味では、できばえをきちんと整理しておくことが大切です。自分の得意不得意は、なんとなくわかるものですが……どこかにメモしておくに越したことはありません。そして、なぜその問題を間違えたのか検証・対策する機会を早期に持つのがベスト。

中小企業診断士は難しいですが……勉強法を間違えないことが先決!

Q.中小企業診断士に合格するには、どんな勉強法が大事なんでしょうか? 

A.学力が少しでも円滑に身につく勉強法です。そこを誤解したために、時間を無駄にしてしまった受験者はこれまで山のようにいました。同じ轍を踏まないようにしてほしいものです。

中小企業診断士試験ではとにかく難易度が高い問題が続出します。勉強方法には確かに徹底してこだわるべきでしょう。

とはいえ。受験者の性格もバラバラですし、人によって最適な勉強法は少しずつ異なるのですが……いい機会ですから、大半の受験者が意識したほうがよいポイントを並べることにします! 

・「インプット」「アウトプット」のバランスが均等になるように考慮する
中小企業診断士の試験では、「インプット(≒知識・理論等の吸収)」と「アウトプット(≒吸収したものを、使いこなす&結果に結びつける能力)」を平行して養っていくことが必須となります! どちらかだけに偏ってしまうのは禁物ですし、「虻蜂取らず」になるのはもっといけません。
そのため、中小企業診断士受験の初期段階から注意しないといけません。テキストを読む時間がだらだらと続いてしまうようでは時間の無駄になりますし、問題集ばかりに時間をかけすぎるのもよくありません。

なお中小企業診断士に限ったことではありませんが……難易度の高い国家資格試験では、アウトプットの比重は少しずつ高めていくこともいいアイデアです。最初のうちはインプットのほうが比重高めでもかまいませんが、受験勉強の中期、後期に入っていくにつれて、アウトプットを中心にしていくほうが効率的でしょう。

・受験勉強の期間を確認した上で、全体のスケジュールを決めていく
限りある受験期間を有効活用しないと中小企業診断士合格は絶対に無理です。いつまでに何をやるのか、なるべく決めて行動するべきです。予定はあくまでも予定ですから、随時臨機応変に変更してもいいですが、たいした予定も立てずにだらだらとやるのは論外です! 
テキストや問題集、DVD……といった教材を用意したら、「全範囲を、最低どれくらい回すのか(何周するのか)」「平均して、どれくらいのペースでテキストを読んだり、問題集を解いたりするのか」それを決めることからはじめたらよいでしょう。そのあと、どの日にどれくらいの分量をやるのか決めていけばいいのです。

・弱点に向き合う機会を、率先して設ける
勉強をしていくと、やがて得意分野と苦手分野が自然と浮かび上がってくるものです。苦手な分野については、費やす勉強時間を多めにするのが当たり前です。
時間をかけることで少しずつ慣れていくことはできますし、なぜ不得意なのか確かめる機会も持てます。また、科目別の教材を使うといった手段を使う機会も持てるのです。

もう1点。中小企業診断士の勉強法といえば、テキストと過去問題集使うバランスが大事です。過去問については、こちら のページ(中小企業診断士の過去問について)をご確認ください。